利息の仕組みを理解して攻略することから借金の返済は始まる
どうも。
えるこんです。
消費者金融から借金をする上でネックになるのが利息です。
しっかり返済していても半分以上が利息の支払いになっていることはよくあることです。
消費者金融からの借金なので借りた以上のお金を返すことはやむを得ないことです。
しかし、必要以上に利息を払うこともったいないことです。
そこで、今回は消費者金融の利息の算出方法を紹介し、みなさんの返済計画に役立てることができればと考えております。
利息の仕組み
消費者金融の利息は、
残高スライド元利定額返済方式
という仕組みになっています。
何か、長ったらしい名前です。
正直、この方式の名前は覚える必要はありません。覚えたところで何の得もありません。
大切なのは、残高スライド〜方式の仕組みを理解することです。
そういうことなので、早速利息の仕組みを説明します。
利息の利率
消費者金融では、利息を数%〜18%で設定したています。
利息の下限は知らなくても問題ないです。
というのも消費者金融では最大で800万円借りことができます。そのため、利息が一桁台になるためには800万円近くの借金が必要になります。800万円の借金というと年収が最低でも2400万円必要です。
おそらく、今、この記事を読んで頂いている方はそこまでの借金をしていないと思います。
そのため、利息の下限は知らなくても良いということになります。
✳︎年収が1000万以上あれば銀行での融資をする人の割合が高いという理由もあります。
以上の理由から利息についてはここでは18%と設定します。(基本的に融資を申し込むと利息は18%に設定されます)
利息の18%ですが、これは年利になります。
つまり、一年間で利息が18%分発生するということです。もちろん、何に対しての利息かと言うと借りた金額に対してです。
そして、この利息18%ですが、年利と言いつつも借りた時点で計算されます。
計算された利息は日割りにされ、毎月の返済に上乗せされます。
その上乗せされた額を返済することになります。
何言っているのかわからないと思うので具体的な金額を提示して説明します。
Aさんは、消費者金融X社から10万円を限度とした借入の申し込みをしました。
そしてAさんは5万円だけ実際に借入しました。
そのため、Aさんの借金には5万円の18%分の利息が発生します。
計算すると
50000×0.18=9000となります。
そのため、Aさんは1年間で59000円X社に返済する必要があります。
しかし、Aさんは、1年以内、もしくは1年以上かけて返済する場合もあります。
そのため、利息は一日単位で計算することになります。
Aさんは1年間で9000円の利息が発生するので一日あたりの利息は
9000/365=24.657
端数は切り上げなので25円になります。
基本は月に一回の返済なので
25×30(31)=750(775)
つまり一月に750(775)円の利息が発生することになります。
そのため、早く返せば余計な利息を払う必要はありません。しかし、1年以上返済が続くと余計な利息を払う必要があります。
50000円借りて1ヶ月で完済すれば
利息は750(775)円
50000円借りて1年間で完済すれば
利息は9000円
50000円借りて2年間で完済すれば
利息は18000円
このように返済期間が長くなればなるほど余計な利息を払う必要があるのです。
また、消費者金融側は1年間で完済できるプランは組みません。ほとんどは1年以上かけて返済できるプランで契約をします。
消費者金融側も商売なのでそこは仕方のない部分です。
お金を借りるときは分からないことばかりで、借りることができたことにも安堵するので利息については疎かになりがちです。
しかし、計画的に返済するためにも利息の仕組みを理解することは大切なことです。
返済に関するいろは
借金の返済にあたってみなさんが疑問に思っているであろうことについて説明します。
利息だけ返済するのはアリ?
答えから言うとアリです。
消費者金融側は毎月の返済にあたって、返済金額とは別に最低返済金額を設定しています。
例えば、毎月3000円の返済で契約したとしましょう。
その3000円の内訳は
- 元金
- 利息
- 手数料(コンビニや銀行のATM利用の場合)
こんな感じになります。
しかし、毎回元金を返済する必要はありません。
最低でも利息さえ返済すれば問題ありません。
ほとんどの消費者金融では毎月発生する利息分を最低返済金額としています。
そのため、元金が返済できないときは利息分だけ返済することを消費者金融は認めているわけです。
そして、利息分の返済も返済としてカウントされます。
はっきり言って利息だけ返済したところで元金は減らないので無駄に利息を払うことになります。しかし、思わぬ出費でお金が足らないときは利息だけでも返済して返済遅れを防ぐことが可能です。
返済が遅れるとどうなる
遅延損害金
借金の返済が遅れるとどうなるのか?
怖い取り立てはありません。
ただ、遅延損害金が発生します。
通常は18%だった利息が20%に跳ね上がります。そして、遅れた日数分だけ上乗せされます。
Aさんが20日である返済日に返済できなかったとします。
そうなると、20日を起点に遅延損害金が発生します。
Aさんは結局25日に当月分の返済をしました。
この時点でAさんは、5日返済が遅れたのでその分の遅延損害金が発生します。
Aさんは5万円借金しています。遅延損害金は年利20%なので
50000×0.2=10000
つまり1万円の遅延損害金が新たに発生します。
そのため、一日単位での遅延損害金は
10000/365=27.397
端数は切り上げて28円になります。
Aさんは5日返済が遅れたので
28×5=140円の遅延損害金を払う必要があります。
この遅延損害金は次回の返済に上乗せされます。
はっきり言って大した金額ではないと思いませんか?
しかし、借入額が増えたり遅延期間が長くなるとあっと言う間に大きい金額になります。
50万円借りている人が5日間返済が遅れたします。
遅延損害金は
500000×0.2/365×5=1370円になります。
塵も積もれば山となるです。
返済の遅れには気をつけてください。
やむを得ない事情で返済できないとき
借金をしているけど、どうしようもない事情がある時はどうなるのでしょうか?
もちろん、お金が無いという理由はまかり通らないです。
しかし、事故や災害に巻き込まれて返済どころではないと言う場合は違います。
もし、事故等で収入が一時的になくなってしまった場合は消費者金融側も一定の配慮をしてくれます。
利息は発生するしますが、当月分の返済を見送ってくれます。
かつてのように、何してでもお金を返せとは言ってこないです。
むしろ、これからどうやって返済していくのかを一緒に考えてくれます。
やむを得ない事情で返済が困難な時はすぐに消費者金融側に相談してください。
返済しないとどうなるのか?
借金に困って、いっそのこと踏み倒そうと考えていませんか?
確かに借金には返済期間に目安があり、金額に応じて3〜5年で設定されますが、あくまで目安です。
返済期間が経過したからといって直ちに時効にはなりません。
そもそも、消費者金融側は最初から3〜5年で完済できるように月々の返済金額を決めています。
つまり、返済期間で返済が終わらないのは借りた本人に責任があるのです。
そのため、時効というのは発生しないと考えるべきです。
また、期日までに返済をしないと信用情報に傷がつきます。
2、3回くらいであれば返済期日に遅れて返済しても傷がつくことはありません。
しかし、長い期間、返済をしなかったり、慢性的に返済遅れになると信用情報に傷がつきます。
信用情報に傷がつくと、5年間はあらゆるローンが組めなくなります。
クレジットカードも作れません。
先程、2、3回の返済遅れは大丈夫といいましたが、返済が遅れたという事実は記録に残ります。
返済が遅れる理由がお金がないという場合は、連絡すればある程度は待ってくれますが、返済が遅れた事実は記録に残りますし、遅延損害金も発生します。
勤め先などに電話が来ることを止めることが出来るだけです。
返済遅れは百害あって一利なしです。
もし、返済に困る時期があるのであれば利息だけでも返済して信用情報に傷をつけないようにするべきです。
借金返済中にお金を借りるとどうなる?
返済中にまたお金を借りるとその都度利息が計算され、その都度契約が発生します。
どういうことか、具体的に説明します。
Aさんが5万円借金していて、3万円返済したとします。
この時、Aさんの利息が再び計算されます。
残る借入額は2万円なので2万円にたいして18%の利息が発生することになります。
つまり、利息の額が減るということになります。
しかし、ここでまた3万円借りて5万円の借入額になると5万円の18%で利息が計算されます。
そして、借入をする度に返済期間はリセットされます。
そのため、完済する前に何度も借入をする人は永久に返済期間が終了しないということになります。(その前に利息が膨らむので借入ができなくなります)
完済する前に何度も借入をする行為は消費者金融側からすれば喜ばしい行為です。
それだけ余分に利息を払ってくれるため止めるようなことはしません。
消費者金融側が喜ぶ行為は借りる側からすれば損をする行為になるため必要がない場合は完済するまで途中で借入をしないことです。
最後に
消費者金融はあくまでビジネスです。
借りる側は少なからず損をします。
今の時代、過払金はほぼ発生しません。
借金が返せないからと言って弁護人泣きついても自己破産や利息カットなど、リスクがある方法でしか借金を消すことはできません。
借金を完済するためには利息について理解する必要があります。
利息について知った上で無駄な返済をなくし、一日でも早く借金が返せるように考えて頂ければ幸いです。
それでは。