借金一本化の罠〜世の中は所詮損得で動いています〜
どうも。
えるこんです。
今回は借金の一本化について説明したいと思います。
借金の一本化は借金を返済していく上でも重要な一手になります。
しかし、借金の一本化を正しく理解しないと大変なことになることがあります。
私はかつて借金の一本化に失敗した人間です。
私の失敗を半面教師として役立てていただけたら幸いです。
①借金一本化ってなに?
借金の一本化とは、複数社から借金をしている人が一つの会社や銀行からの借金にまとめることをいいます。
例を挙げます。
AさんがX社Y社Z社から借金をしていた場合にX社だけに借金をまとめてしまうことです。
もちろん、どの会社に借金をまとめるかは自由です。
借金を複数社からしていて返済が月に数回あるという方は珍しくはありません。
借金だけではなくて、クレジットカードの返済もあると返済日が月に複数回になります。
このような状態を多重債務と呼びます。
多重債務になると毎週返済日があるなど、精神的にも辛いことがあります。
また、各社に借金を返済するので利息も余分に支払わなければならず、借りたお金の2倍以上の返済が必要になります。
そこで登場するのが借金の一本化です。
たいていの消費者金融ではおまとめローンという名前の商品で取り扱っています。
借金の一本化は借金をするのと同様に審査を受ける必要があります。
審査をクリアすると借金の一本化を行えるようになります。
借金の一本化は、借金の一本化をする会社にその他の借金をしている会社名と借入額、振り込み返済先を伝えて返済をしてもらうことになります。
例えば、 AさんがX社Y社Z社からそれぞれ20万円ずつ借金をしているとします。
Aさんは、返済がつらいのでX社におまとめローンを申し込んだところ審査をクリアし、X社のおまとめローンを利用できることになりました。
そのため、Aさんは、X社にY社とZ社からの借入額を伝え、X社にY社とZ社の借金を振り込み返済してもらいました。
その結果、AさんはX社だけに返済するだけでよくなりました。
このように複数社から借金がある人には大変助かるシステムになっています。
しかし、借金の一本化も完璧なものではありません。
ある重大な欠点があります。
②借金一本化の注意点
借金一本化の注意点、それは 借金が増える可能性がある ということです。
どういうことか説明します。
消費者金融からの借金は年収の3分の1までと法律で定められています。
これを総量規制といいます。
しかし、おまとめローンは総量規制の対象外です。
ここに最大の落とし穴があります。
ここからは、私の実体験をもとにお話します。
私は、A社から20万、B社から20万、C社から10万、D社から10万を借金していました。
当時の私の年収は180万円だったので総量規制を元に、私の借金できる額は60万まででした。
しかし、毎月4社に返済するのは辛かったので、C社におまとめローンを申し込みました。
その結果、A社B社C社の借金をまとめることができました。(D社は銀行系のカードローンだったため総量規制対象外となり、おまとめローンの対象外でした。)
C社のおまとめローンは、C社がA社とB社に振込返済するシステムでした。
C社に振込返済先を教えた翌日にC社から振込返済終了の電話がきました。
その後はA社とB社の契約を解除して借金の一本化が完了するだけでした。
そこで私は、ちゃんと返済されているかA社とB社の会員ページで確認することにしました。
そうすると、A社とB社ともに完済できていました。
しかし、よく見るとご利用可能額が0円ではなかったのです。
20万と表示されていました。
そして、コンビニで借入できるか試したところ普通に借りれました。
当時私はギャンブル狂でしたので、ラッキーと思い借りれるだけ借りてしまいました。
結果借金は60万から100万に増えてしまいました。
おまとめローンは総量規制対象外なので法律に違反しているわけではないのですが、年収の半分以上の借金ができてしまいました。
何がいいたいかというと、 借金の返済や借入の場合はタイムラグが生じるということです。
私の場合ですと、普通であればおまとめが完了した時点で他社から借入はできなくなります。
しかし、消費者金融側もリアルタイムで1人1人の借入残高等をチェックしているわけではありません。
私の場合もいずれは、借入可能額は0円になっていたのですが、消費者金融側のチェックが入るのは早くても翌日以降なのではないかと考えられます。
私の場合、Webで確認する前に直ぐに解約の電話を行うべきでした。
そうすれば、その場で最新の借入可能額等を調べてもらえるからです。
一旦借入可能額を調べてもらえば、直ぐに借入可能額は0円になります。
また、消費者金融だけではなく、銀行のカードローンで借金の一本化を行う人も注意が必要です。
銀行カードローンは、基本的に使用用途は自由です。
借金の一本化の目的で銀行カードローンで借入をしたとしても複数の借入先に返済を行うのは自分自身になります。
そこで、
今度返済するとして、今日は遊ぼ🎶
と考えてしまうと、借金が膨らむだけになります。
おまとめローン以上の注意が必要になります。
③まとめ
借金の一本化は大変有効なシステムです。
しかし、どんなシステムにも欠点は存在します。
借金の一本化を行うおまとめローンもその一つです。
私のように借金が増えて困らないためにも借金の一本化の際には気をつけてください。