奨学金とは言え立派な借金。ご利用は計画的に。
どうも。
えるこんです。
高校や大学、専門学校等に進学する際に奨学金制度を利用する人は多いです。
金銭事情で勉強できないのはもったいないことなので、奨学金制度を利用して進学するというのは正しいことなのかもしれません。
しかし、奨学金制度は使い方を間違えると将来、大変なことになります。
私は、奨学金制度自体には賛成です。
しかし、奨学金を提供する団体は複数あるので、どの団体を選ぶかは非常に重要です。
というわけで、今回は奨学金制度について正しく理解をしてもらい、奨学金制度を利用するべきではない理由を理解していただきたいと思います。
奨学金は借金である
奨学金という名前ですが、実際には返済猶予のある借金です。
もちろん、返済無用の奨学金もありますが、ほとんどの人が返済が必要な奨学金を利用することになります。
奨学金は在学中は毎月一定の金額が振り込まれます。
そして、卒業すると卒業をした年の10月から返済が開始されます。
返済は銀行口座から毎月引き落とされます。
奨学金には種類がある
奨学金には、大きく分けると3つのタイプがあります。
- 返済無用のタイプ
- 返済は必要だが、無利子のタイプ
- 返済が必要、且つ有利子のタイプ
①返済無用のタイプ
こちらは、よく電車の広告とかで紹介されている奨学金です。
◯◯奨学金(◯には個人名や企業名が入ります)という名前です。
返済無用とあって、利用条件はかなり厳しいです。
まず、在学している学校での成績がかなり良くないと申し込みできないです。
また、在学中の学校の成績がよくても、進学後の自分のプランがはっきりしていないと落選します。
奨学金の返済無用ということは、あなたの将来に投資をするということです。
明白な人生プランという現時点での根拠がどうしても必要になります。
また、募集人数も少ないです。
返済無用の奨学金はメチャクチャ頭良くて、将来やりたいことがあるけど進学するお金が無い人向けになります。
②返済は必要だが、無利子のタイプ
こちらは、多くの人が利用している奨学金です。
日本学生支援機構の奨学金が有名です。(学校によっては日本学生支援機構しか紹介しないので有名なのは当然です。)
進学を考えているが、家庭の事情で金銭的余裕が無い人のための制度になります。
こちらは、返済義務があるので申し込みをすれば、大抵は審査をクリアできます。
ただ、自分の親の収入しだいで有利子か無利子が決まるので、そこは難しいところです。
募集人数の制限もなく進学する意思があれば誰でも応募できます。
③返済が必要、且つ有利子のタイプ
こちらのタイプが最も利用されている奨学金になります。
そして、無利子か有利子の奨学金に申し込むわけですが、
奨学金利用したいけど、親の収入がそこまで悪くないなどといった場合に利子付きの奨学金になります。
利子付きの奨学金の場合は、申し込めばほぼ審査に通ります。
無利子の奨学金がダメでも有利子はOKだったなんてことはよくあることです。
消費者金融のような高い利率ではありませんが、確実に返す額は借りる額よりも大きくなります。
奨学金の申し込み方法
返済無用の奨学金と返済が必要な奨学金とでは申し込み方法が違います。
返済無用の奨学金に関しては、自分で申し込むというよりは、学校の先生から勧められることがほとんどです。
返済無用の奨学金は限られた人しか利用できないので、客観的評価が高くないと申し込む意味がありません。
そのため、学校側から認められて申し込みをするという流れが多くなります。
もちろん、自分で申し込むことも可能です。
日本学生支援機構の奨学金に関しては、在学中の学校が申し込みの準備をしてくれます。
その後、インターネットから与えられたURLに飛んで申し込み完了です。
申し込みが完了すると契約書みたいなものをもらうことになります。
また、返済が必要か不必要に関わらず必要な情報があります。
それは、次の2つです。
- 在学中の学校での成績
- 親の年収
これらは審査に必要か情報なので提出しないと申し込みが出来ません。
特に親の年収は源泉徴収の提供が必須になるのでごまかしなどは一切できません。
奨学金制度は、一部を除いてあくまで利益のためにやっていることです。
利益を追求しなければ、まず有利子で奨学金は貸さないです。
お金を貸す側は、お金が欲しいからこそ有利子の奨学金が存在するのです。
そのため、進学することさえ事実ならばほぼ100%奨学金は利用できます。
奨学金で借りられる金額
奨学金を利用するにあたって1番気になるところです。
返済無用の奨学金は毎月の金額が予め決められていて卒業まで毎月振り込まれます。
金額は、団体や企業によってまちまちなので各自確認をして下さい。
返済が必要な奨学金つまり日本学生支援機構の奨学金を例にすると、コースが設定されています。
- 1種は月5万円
- 2種は月10万円
- 3種は月15万円
こんな感じです。
もちろん、奨学金で授業料を払う人のためにも1種と2種などの併用も可能です。
その際は2つに申し込みをするかたちになります。
要するに、借りようによっては月に20万円くらいは借りれるということです。
奨学金を利用する前に考えてほしこと
ここからは、日本学生支援機構の奨学金を利用する人向けになります。
私は奨学金の利用には反対です。
確かに奨学金は大変有能な制度だと思います。
学費が払えない、生活費が足りないなど学生であればよくあることです。
しかし、学生は暇なのも事実です。
将来のために、毎日勉強に勤しむ人もいますがそんなのはほんの一握りです。
特に大学生は、テストは過去問覚えるだけとか、レポートで単位とれるなど授業に出席しなくても単位がある程度はとれるので授業そっちのけで遊び呆けます。
そんな人たちでも奨学金を利用しているのです。
アルバイトしてもファッションに使ったり粋がったりするためお金が稼げる状況があるにもかかわらず、授業料や生活費に回そうとはしません。
大学や専門学校に行くと、自由時間が増えるので遊びたくなる気持ちはわかります。
しかし、碌に勉強もせず遊んでいるくらいなら少しでもお金を稼いで授業料なり生活費に充てるべきです。
それでもお金が足りないのなら奨学金を利用するべきなのです。
大学に入ってからでも奨学金は利用開始できるので明確な目的がないのであれば念のために奨学金を借りるといったことはやめるべきです。
そして、私が奨学金を勧めない理由がもう一つあります。
奨学金は学校を卒業した年の10月から返済が始まります。
奨学金を借りる時点で学校卒業後は当たり前に就職していることが前提になっています。
進学先に進む前に2年後や4年後のことなんかわかりません。
就活に失敗するかもしれませんし、フリーターになるかもしれません。
もし、学校卒業後に就職できなかったとか、体調崩して退職してしまったら奨学金の返済はできなくなります。
そうなれば、督促も来ますし、ブラックリストに載ってローンが一切組めなくなります。
奨学金を借りるということは借金なのです。
リスクがつきまとうということだけは理解して下さい。
言いそびれましたが、奨学金の返済の期間を猶予することも可能です。
ただ、色々と条件があり審査があります。
フリーターで生活している程度だとまず審査は通らないと思ってください。
最後に
奨学金は然るべき人が利用するためのものです。
進学先で勉強するつもりがないのであれば奨学金は借りるべきではありません。
実際に、アルバイトしながら自力で学費や生活費を捻出している人もいます。
苦学生になれということではありませんがお金にだらしなくなると百害あって一利なしです。
奨学金の利用を慎重に検討するべきです。
なぜ、ここまで言うのか。
実際に私は奨学金を借りてとても後悔しているからです。
そのことはまたの機会に記事を作ります。
是非とも、奨学金の利用は計画的にしてほしいです。
それでは。