ほうざんのもしかするとためになる話

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ブラック企業を産む理由をブラック企業で働いていない私が考えてみる

ブラック企業

 

就職や働く上で気になる言葉です。

 

「私の会社はブラックだ!」

サービス残業を強いるなんてブラック企業だ!」

「福利厚生がほとんどない」

 

こんな気持ちを持っている労働者は多いと思います。

 

一方でホワイト企業と呼ばれる企業も存在しています。

「残業代はキッチリ払ってくれる」

「残業自体そもそもあまりない」

「福利厚生が充実している」

 

このように、今の日本にはブラック企業ホワイト企業が明白に線引きされています。

 

では、なぜブラック企業は生まれてしまうのか気になりませんか?

 

本来なら全ての企業がホワイトまでは行かなくても時よりブラックな部分があるくらいの企業であるべきです。

 

ブラック企業になることには明白な理由があります。

 

今回は、ブラック企業の背景に迫りたいと思います。

 

 

会社の規模や業績が関係する

ブラック企業ホワイト企業を比較したときに顕著になるのが、会社の規模や業績になります。

 

会社の規模

有名な大企業はほとんどがホワイト企業と言われています。

労働改革が進む中、先手を切ることで日本の企業のお手本のような形を作っています。

 

そもそも、大企業が労働改革が進む中で率先して取り組みをしなければ世間からのバッシングの対象になってしまいます。企業のイメージを崩さないためにもホワイト企業になるべく努めます。

 

そのため、大企業の多くはホワイト企業と呼ばれるのです。

 

一方ブラック企業と呼ばれる企業はほとんどが中小企業です。

 

大企業でもブラック企業はありますが、末端の人間に対してブラックな部分があるだけです。

 

日本の企業のほとんどは中小企業に分類されるため全体としてホワイトなイメージを持つことは難しいです。

 

中小企業になると、そこまで世間から目が向けられることもないので労働改革がおざなりになりがちです。

 

会社の業績

労働改革をするためにもある程度の資金は必要です。

人員を確保するなど思いのほかお金を必要とします。

 

大企業のほとんどは業績が良いため投資という意味合いも込めて労働改革を進めることができます。

 

一方、中小企業は業績の良い企業はほんのひと握りです。

ほとんどの企業はギリギリとは言いませんが余裕はあまりないです。

 

そのため、労働改革に資金を回す余裕がありません。結果、労働改革から取り残されてしまいブラック企業となってしまうのです。

 

経営者や上役の考え方が大きく影響する

先ほど、ブラック企業には規模と業績が関係するといいました。

 

確かにその通りですが、最もブラック企業に影響を与えるのが経営者や上役の考え方になります。

 

経営者や上役というと、その企業の創成期からあるメンバーであることが多いです。

 

そのような人たちが上の立場になるとどうしてもその人たちの思想が企業に蔓延してしまいます。

 

その思想が良いものであれば構わないですが、下の人間に対しての要求が高くなるとたちまちブラック企業となってしまいます。

 

よく聞く言葉に

俺らはやってきた

というのがあります。

 

つまり、自分たちは休む暇なく仕事を頑張ってきたからお前達もそうするのが当然ということになります。

 

企業の上役のひと達は会社を大きくするためや上に登りつめるために相当な努力をしてきています。これはブラック企業だろうがホワイト企業だろうが関係ないです。

 

そのため、下の人間に対しても自分がやってきたことと同じことを要求してしまいます。

 

結果として社員の奴隷化につながりブラック企業へと成長してしまいます。

 

もちろん、ホワイト企業でも無茶な要求をしてくることもあります。しかし、ホワイト企業はその努力や成績を評価して昇給などで還元してくれます。

 

ブラック企業は求めるだけ求めて結果を出しても評価はすれど形としてはほとんど還元してくれないです。

 

また、ブラック企業の経営者は独占欲がかなり強いです。

 

自分にはたくさんの報酬を準備し下の人間には最低限の給料しかあげないです。

 

そのような企業は潰れない限りブラック体質が抜けきらないです。

 

ブラック企業=給料が少ないではない

ブラック企業と聞くと、給料が少ないイメージがあると思いますが必ずしもそうではありません。

 

社内の競争率が激しい企業などでは給料がよくても休みがない毎日残業などの理由でブラックだと言われることがあります。

 

また、社内で罵倒されたり、暴力を振るうなどの理由でブラック企業であると認識されることもあります。

 

このような理由だと企業の規模は関係なくなってくるため大企業でもブラックであると認識されてしまいます。

 

ブラック企業は精神を蝕む

給料が良くても悪くてもブラック企業であることがわかりましたが、ブラック企業と呼ばれる企業にはある共通点があります。

 

ブラック企業は例外なく労働者の精神を破滅に追いやっています。

 

会社で働く以上は精神的に負荷がかかり気が滅入ることも少なくありません。

 

しかし、それは一次的なものでありずっと続くわけではありません。

 

ところがブラック企業では、精神的なダメージがずっと続きます。

 

どれだけいい給料でも精神は病み続けます。

 

精神がプレッシャーなどで負荷がかかるのと精神が滅入ることで負荷がかかることではまるで意味が違います。

後者の負荷のかかり方は精神病を患う典型的なパターンです。

 

ブラック企業は精神を破滅するからこそブラックと呼ばれるのかもしれません。

 

最後に

会社で働くにしても、辛いことや嫌なことばかりでは生きている意味がなくなってしまいます。

 

今働いている会社がブラックだと思うのであれば精神が壊れないうちに転職すべきです。

 

ただ、勘違いしてほしくないのが、ブラックな部分がない会社などありえないということです。

 

働いていれば少なからず嫌なこと辛いこともあります。

だからといって少し辛い状況に陥っただけで「自分の会社はブラックだ」と決めつけないでください。

特に新入社員は社会の厳しさがわからない人が多いです。社会の厳しさもブラックだと言ってしまえば甘えになってしまいます。

 

社会の厳しさとブラックな部分を見分けられることが社会人としての人生が上手くいく一つの

考えだと思います。